ファッション業界の業界動向リサーチ2014
ファッション業界の不振が底を打ち始めた。と、同時にマーケットに目を向けると二極化の動きも強まってきた。
堅調に推移するファストファッションに加え、品質を高めて値ごろ感を出している商品に消費者の関心が集まり、国産素材を使用した高付加価値な商品も注目されつつある。
又その一方で、円安傾向が強まったことで製造原価や物流コストが上昇。
ファッション業界では、商品の値上げや経費削減に強いられている。さらに2013年に入ってからは、韓国のイーランドなどが上陸し、外資系がますます攻勢を強めてきた。
地方や郊外の業界動向 – ファッション業界
地方や郊外の商業施設(ショッピングモール)でも外資系ファストファッションが浸透している上、ネット通販の存在も増してきている。
こうした中、デパートを中心に販路を構えるファッション企業は、厳しい環境が続くことになった。
今後の焦点 – ファッション業界
長らく続いたファッション業界のマーケットは、市場縮小傾向には底打ちの兆した見えてきた。
しかし、少子高齢化が進み、拡大の期待は薄い。限られたマーケットの中で多くの企業が奪い合う構図は今後も変わらない状況となる。
デパートを主な販路とする大手企業は、販路の拡大が成長を左右すると言っても過言ではない。存在感を高めつつあるネット通販の対抗策として、ネットとリアル店舗を結ぶオンライン戦略も注目される。