総合スーパー – GMS とは
総合スーパーとは、衣料品・食品・住居関連品などの全ての商品を品揃えする大型店舗。
GMSとは、General merchandise store(ゼネラルマーチャンダイジングストア)の略称。日本では、ジーエムエス(GMS)と呼ばれています。総合スーパーの特徴は、セルフサービス方式を採用し、衣食住全てが一つの店舗で揃えることができ、比較的低価格帯の商品を販売しています。
日本国内の総合スーパーで有名なのは、
- イオンリテール
- イトーヨーカドー
- 西友
- イズミヤ
- ドン・キホーテ
などが挙げらます。
GMS – 総合スーパーの品揃えとは
総合スーパーの品揃えは、主に食料品や日用品が中心となって販売されています。
GMSは、多層階で構成される店舗が多く見受けられ、
- 1階 食料品や日用品
- 2階 衣料品(メンズ・レディスなど)
- 3階 住居関連や子ども用品
という3階建の建物が多い傾向です。
都心型で店舗面積が限定される総合スーパーは、2階建の建物で1階に食料品と日用品、2階に衣料品と住居関連品などが売り場展開されています。
GMS – 都心型と郊外型の総合スーパーの違い
総合スーパー(GMS)は、都心型と郊外型で大きく違います。
一つ目は、店舗面積に違いがあります。
都心型に立地する総合スーパーは、店舗面積の大きさを確保することが難しく、中型もしくは小型の店舗が多くなっています。反対に郊外型に立地する総合スーパーは、商業施設や大型ショッピングモールに出店することが多く店舗面積も広い傾向です。
二つ目は、売場構成に違いがあります。
都心型の総合スーパーは店舗の面積が限られるため、主に食料品と日用品の売場構成を広く、衣料品や住居関連品は縮小する傾向となっています。反対に郊外型の総合スーパーは、衣食住のフルラインナップの売場構成が多く、一つの店舗でなんでも揃うことができます。
GMS – 総合スーパーの業界動向
総合スーパーは、高度成長期に衣食住を総合的に取り扱う大型店として成長しました。
しかし、1990年代に入ると各分野の専門店が勢力を拡大。衣料品のユニクロや生活雑貨の無印良品などに徐々に客足を奪われていく結果となりました。現在は、総合スーパーから食品スーパーへ業態転換をする店舗も増えつつあります。
総合スーパーは、イオンもセブン&アイの2社とも赤字。
セブン&アイの赤字は深刻で、
- 2015年 ▲68億円
- 2016年 ▲239億円
- 2017年 ▲139億円
- 2018年 ▲58億円
- 2019年 ▲78億円
と最終赤字が5年連続。
イトーヨーカドーは収益改善として、2017年から2021年までの5年間で収益改善の見込めない40店舗を閉鎖する方針。その結果、2019年2月末の店舗数は、153店舗(3年前より23店舗減)となりました。
しかしながら、イトーヨーカドーは攻めの姿勢も崩していない。
イトーヨーカドーの復活を進めるために2020年2月期は、22店舗に140億円を投資して改装・リニューアルを実施する。1店舗当たりおよそ6億3千万。1店舗の改装やリニューアルに2億円以上を投資する攻めの姿勢は期待したい。